
子どもはほめてのばせとよくいいます。
うまくほめることができれば、
本当に子どものやる気ががんがん出てきます。
今回はやる気を育てる4つのほめ方についてまとめてみましょう。
【1】合格の「ほめる」
子どもがうまくできたときの基本的な「ほめる」です。
結果を出してほめられれば、行動の目当てとなります。
ですから、きまりを守れた、以前から努力していた目標を達成できた等、
一貫性をもってほめます。
思いつきでほめたり、何かする度にほめすぎると、
行動の目当てとしてのありがたみが薄れてしまいます。
【2】過程を「ほめる」
結果はともあれ、がんばったその努力をほめる。
やる気・姿勢・態度、あるいは続けてきたこと、毎日の取り組みをほめる。
子どもの努力をきちんとみて、そこを効果的にほめてあげれば、
小さな失敗やトラブルに左右されず、
さらに努力するやる気の循環が生まれます。
ほめられるから努力し、またほめられる。
ここがうまく行きだすと、やがて結果もついてくることでしょう。
【3】潜在能力を認める「ほめる」
期待していた結果とは異なったけれど、違ったよい成果があった。
本人は気づいていないけれど、こんないいところがあるなど、
いろいろな子どもの力を認めてあげる「ほめる」です。
いろいろな角度から子どもを認めてやることにより、
親はちゃんと自分をみていてくれるという思いが育ちます。
信頼の礎となる「ほめる」です。
【4】自信をつける「ほめる」
子どもが劣等感を持っている部分をほめて助けてあげることです。
これはなかなか難しく、私たち大人は、
つい子どもの不得意なことをくり返し叱ってしまいます。
本人もよく分かっている時、叱りすぎは逆効果です。
トラウマになり、それが原因で信頼関係が崩れたりしてからでは遅すぎます。
子どもだって好きで苦手にしている訳ではないのですから。
良い点を見つけて、ほめてもらえれば悪い気はしないわけです。
わざとらしくならないよう注意し、小さな事でも評価できる事実を見つけ、
劣等感を持っているところを暖かく包んでやります。
解決法をそれとなく教えてやったり、
一緒になって取り組んだりする方が、叱るより効果的です。
やがて少しずつ劣等感が自信に変わり、立ち直るチャンスになるかも知れません。
4つの「ほめる」を使い分け、子どものやる気を育てましょう。