2012年07月10日

キレやすい子ども

kyouikuzukan.jpg 2008年12月号掲載

キレやすい子どもが増えていると言います。
ちょっとしたことでキレ、1度キレるととんでもないことを平気でやる、
または、誰彼構わず当たり散らすなど色々なタイプがあるようです。


ひとつ、具体的な例を紹介します。

授業前に、忘れ物に気がついたA君。
同じクラスのB君に「貸して」と頼んでみたけど
B君もその道具を使うのではっきり返事をしない。
A君はしばらくは「お願い、お願い」と、繰り返しましたが、
貸してくれそうにないと見るや、キレて、
当たり散らし始め、 相手を脅し、あとは大騒ぎでした。

よく考えてみれば、道具を忘れたのは自分だし、友だちに落ち度や悪意はない。
なのに、優しい口調から突然キレたのです。
本当は、A君がやるべきことにはいくつかの段階があったはずです。

例えば…
@お願いをする。
A忘れた理由を言って説得する。
B条件を付け、少しの間だけ借りてすぐ返す。
C替わりに何かお礼をすることを条件に貸してもらう。
D隣のクラスに借りに行く。
E先生にあらかじめ言って、あやまる。
F他の道具で替わりに使えそうな物をさがす。
G他の友だちや同じ班の人に声をかけ、貸してくれる人を探す。
Hクラスの友だちにどうしたらよいのか相談する。…等々。


のちにA君を呼んで、話を聞くと、@のあと
、即キレて暴れだしたようです。
自分で解決しようとしない、人まかせ、コミュニケーション能力の不足、
自己中心主義などが原因にあるでしょう。


でも、私が特に問題としたいのは、心の置き方です。
要求が通らない時、即キレるのではなく、我慢する、あきらめる、
素直にあやまる、 前向きに他の行動をとるなど、
いろいろな心の落ち付けどころがあるはずです。

○か×かのような物の見方だけではなく、多角的な視点、多層的な価値観が必要です。

私たち大人が子どもに接する時、言うことを聞かないからと、
甘やかしたり、 脅かしたりと同じ事をしていないか振り返りましょう。
○か×かではなく、子どもにいくつか選択肢を与えて考えさせたり、
がんばらないとどうなるか予測させたり、
解決法だけ教えて自主的にやらせてみることも必要です。

ひとつダメでもポジティブにとらえ直し、
時にはゆったりとした気持ちで遠回りを選ぶことや、
休むこと、悩みを打ち明けてから進むことも悪くないのです。

ピンチになっても、いくつもの引き出しを持ち、
切り抜けられる本当の強さを育てたいものです。


posted by カメ先生 at 11:00| Comment(0) | 親子関係
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