
さて、犬のパワーいじめ、サルの陰口いじめに続き、3つ目のいじめです。
[キジも鳴かずば撃たれまい…出る杭いじめ]
・概要/まとまりのない個人の集まりに多い。
集団から目立つ人や実力ある人をバッシングする。
ねたまれやすい才能の持ち主をねらう「プラス出る杭いじめ」と、
相手をいつも自分より下にしようとする「マイナス出る杭いじめ」がある。
プラス型は、何らかの利益を共有する集団で革新的な行動を取る場合にもおこりやすい。
マイナス型は、先輩後輩や夫婦など親しいはずの関係でも見られる。
どちらにも共通するのは、気の弱い優しいタイプが
標的にされやすいことである(バッシングしても、報復の心配がないため)。
・原因/相手が自分より優れ、格上であることが許せない。
自分の安定や地位を脅かす者は、たとえ正しいものでも受け入れたくない。
自分の身勝手さや落ち度を隠すため、相手のあら探しをし、言いがかりをつける。
・いじめの内容/[プラス型]誰かがほめられたり目立つ行動をしたときに、
否定的な言動をしたり、いちゃもんをつけたりする。
[マイナス型]することに逐一文句をつけ、無関係の弱点を攻撃する。
また、非協力、意識的な無関心、仲間はずれ、うまくいかないように
示し合わせなどを行う悪質な行為も見られる。
これらは意見や批判として扱われ、いじめとして表面化しづらく、
なかなか根本的な解決に至らない。
長期に及ぶと、対象となった個人の長所や革新的な考え方がつぶされ、
自信喪失し、自分が悪いと思うように追い込まれてしまう。
その場合、いじめられている自覚自体がないまま、
精神がぼろぼろにされてしまうので、早い段階での対策が重要である。
以上、代表的な例を3つ挙げました。同じいじめと言っても、
陰口いじめでは犯人がわからないことが多く、
パワーいじめではおどしで口止めされます。
出る杭いじめでは、相手の悪いところを指摘しただけだとしらを切られてしまいます。
さて、こんないじめにどう対処していったらよいでしょうか。
(次回へ続く)