2012年07月06日

いじめの考え方 [いじめの種 1]

kyouikuzukan.jpg[読売新聞ほうむたうん2008年6月号掲載]

いじめと一言で言っても、その原因は様々です。
その根底には何があるのかを、考えてみたいと思います。


[いじめの種1…格付け]

 人間というのはいろいろな理由をつけて、
相手を自分より低い格付けにしたがるものです。
最近よく聞くパワーハラスメントやモラルハラスメントも、
方法こそ違え、常に相手を自分より格下に 押さえつけることによって
自分を優位に置くという行為だと考えられます。

この心理が集団の中でまわりの人間を巻き込んだ時、『いじめ』へと発展していきます。


[いじめの種2…過激な自己保持行動]

 これは、訓練の足りない未熟な集団で頻繁に起こります。
自分が未経験のこと、面倒くさいこと、 やり方が分からないこと、
自分がやらなくてもすみそうなこと…
このようなことをなんとか逃れようとする時、 攻撃行動に走るわけです。

きっと家では甘えていて、何でもやってもらうのでしょう。

でも学校や組織では、その意識を変えなくてならないのです。


[いじめの種3;マイナスなコミュニケーション]

 私が入院した時に経験したことですが、最近の病院食は、
以前に比べると大変工夫されていておいしいのです。

ところが、それを話題にしても、誰一人、私に共感してくれないのです。

「病院食は味気ないねえ」「刑務所の飯と一緒だ」「まったくだな」
…そんな言葉が挨拶代わりになっているのです。
自分の置かれている状況や立場に不満があると、けちをつけたり、
不平を言ったりして共感を誘う…それ自体が、コミュニケーションなのです。

これが蔓延すると、クラスの中やネット上でとんでもないことになります。

誰かと接触を持ちたい、仲間が欲しい、
でもやり方がわからない、はずかしい。
そう思った時、とりあえず眼に入るものにケチをつける、
難癖をつけ、過激な悪口を浴びせる。
それに共感できる仲間が集まってくる。

標的になった相手はたまったものではありません。

 他人に対し、常に謙虚な心をもつこと。
出来ないことを素直に認め、教えてもらい、努力すること。
小さな事にも良さを認め、感謝の気持ちを持って接すること。

なかなか難しいことですが、周囲の大人が暖かい気持を持って、
日頃からそういった姿を子どもに見せていくことが、大切だと思います。



posted by カメ先生 at 10:37| Comment(0) | いじめ
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