
「ゲーム機を子どもに、与えてもよいのでしょうか」と聞かれたことがあります。
一時は、ゲームは脳に悪影響を与えるとか、睡眠不足や運動不足につながるとか、
現実との境がなくなり犯罪につながるとか言われていました。
でも最近では脳を鍛えるゲームが数多く発売されたり、
健康増進やダイエットによい運動ゲームが出たり、
年齢制限や自主規制が進み残酷なシーンや過激な表現が規制されるようになってきています。
要するに程度の問題。依存症にならないように、きまりを守ることができればよいのです。
大人たちの社会でも、薬物から、パチンコ、タバコ、
お酒などいろいろな、依存症が問題になっています。
お酒もたしなむ程度なら体によいのですが、
飲みすぎればさまざまな悪影響があります。
ほどほどでやめるということがなかなか難しいようです。
ですから、依存症になるならないの境目をはっきりさせて、
事前に対策を立てておくべきでしょう。
ゲーム問題なら、次の2つが重要でしょう。
1、決められた時間・場所で行う。
2、優先順位を必ず守る。
よく旅行先にゲーム機を持って行く子どもがいますが、ほとんどの場合私は賛成しません。
高いお金を払って旅行に出かけたのなら、その土地の風に吹かれ、
文化に触れるべきであって、自分の部屋でできるようなことをするのはお金の無駄遣いです。
また、家族団らんの時間に一人勝手にゲームをするのも好ましくありません。
自分の部屋など、決められた場所と時間の範囲内で許可しましょう。
また肝心なのは優先順位です。
いくらパチンコをやりたいといっても、育児を放棄してやっていれば、悲劇が訪れます。
少しだけのつもりでやり始めても、一度始めてしまうとなかなかやめられないのも事実です。
ですから、やめられなくなる前に、生活の優先順位を決めて、先手を打っておくとよいでしょう。
睡眠時間、家のお手伝いや、勉強、家族の団欒など、
ゲームより優先順位の高い項目を事前にきちんと話し合い、
それが守れなければゲーム機は取り上げです。
ゲームの内容や予算も大事ですが、まずは決められた時間や場所を守り、
他の大事なことを優先できるようにきまりを話しあった上で、ゲーム機購入を検討しましょう。