2012年09月09日

優先順位を守れるかな?

kyouikuzukan.jpg 読売新聞ほうむたうん 2009年11月号掲載


「ゲーム機を子どもに、与えてもよいのでしょうか」と聞かれたことがあります。

一時は、ゲームは脳に悪影響を与えるとか、睡眠不足や運動不足につながるとか、
現実との境がなくなり犯罪につながるとか言われていました。
でも最近では脳を鍛えるゲームが数多く発売されたり、
健康増進やダイエットによい運動ゲームが出たり、
年齢制限や自主規制が進み残酷なシーンや過激な表現が規制されるようになってきています。

要するに程度の問題。依存症にならないように、きまりを守ることができればよいのです。

大人たちの社会でも、薬物から、パチンコ、タバコ、
お酒などいろいろな、依存症が問題になっています。
お酒もたしなむ程度なら体によいのですが、
飲みすぎればさまざまな悪影響があります。
ほどほどでやめるということがなかなか難しいようです。

ですから、依存症になるならないの境目をはっきりさせて、
事前に対策を立てておくべきでしょう。
ゲーム問題なら、次の2つが重要でしょう。
1、決められた時間・場所で行う。
2、優先順位を必ず守る。

よく旅行先にゲーム機を持って行く子どもがいますが、ほとんどの場合私は賛成しません。
高いお金を払って旅行に出かけたのなら、その土地の風に吹かれ、
文化に触れるべきであって、自分の部屋でできるようなことをするのはお金の無駄遣いです。

また、家族団らんの時間に一人勝手にゲームをするのも好ましくありません。
自分の部屋など、決められた場所と時間の範囲内で許可しましょう。
 
また肝心なのは優先順位です。
いくらパチンコをやりたいといっても、育児を放棄してやっていれば、悲劇が訪れます。
少しだけのつもりでやり始めても、一度始めてしまうとなかなかやめられないのも事実です。
ですから、やめられなくなる前に、生活の優先順位を決めて、先手を打っておくとよいでしょう。
睡眠時間、家のお手伝いや、勉強、家族の団欒など、
ゲームより優先順位の高い項目を事前にきちんと話し合い、
それが守れなければゲーム機は取り上げです。

 
ゲームの内容や予算も大事ですが、まずは決められた時間や場所を守り、
他の大事なことを優先できるようにきまりを話しあった上で、ゲーム機購入を検討しましょう。




posted by カメ先生 at 12:35| Comment(0) | 生活